女優菊池桃子(52)が22日、1989年(平成元)から所属していたパーフィットプロダクションからの独立を発表した。個人的には、手越祐也のジャニーズ退所の100倍くらい驚いた(笑い)。

菊池と同社の岩崎加允美社長、チーフマネジャーとは91年暮れからの付き合いだ。92年1月に「菊池桃子の冒険」という5回にわたる連載を掲載した。

当時の菊池はスーパーアイドルから、ロックバンドのラ・ムーをへて、トレンディドラマでスターの座に返り咲いたところだった。1度は芸能界引退を決意した菊池に対し、岩崎社長が「このまま引退していいの」と説得して、再び芸能界のトップに立っていた。

91年は2年半ぶりに歌手復帰、TBS「ナースステーション」、フジテレビ「ヴァンサンカン・結婚」、TBS「次男次女ひとりっ子物語」の3本の連ドラに出演。92年はNHK大河「信長」、映画「パ★テ★オ」などに出演していた。

「スポーツ紙はいいわよ」という岩崎社長を無理やりに説得して菊池のインタビュー実現にこぎつけた。いろいろ制約も多かったが、他のスポーツ紙が取材を許されない時代にトップスターの菊池の話を聞けるのは楽しかった。東京・泉岳寺にあったパーフィット社にも、よく通った。

その後、菊池は結婚、離婚。記者も芸能担当を外れて戻ってきて、再婚と節目節目でお世話になった。最近では、昔は絶対に聞けなかったラ・ムー時代の事についてもインタビューで答えている記事を読んで、時代の移り変わりを強く感じた。

菊池は現在、NHKの連続テレビ小説「エール」に出演中。開始前に過去の菊池のインタビュー記事の原稿を資料として集めたばかりで、タイミングを見て、インタビュー取材を申し込もうと思っていたところだった。

昨年11月には経済産業省官僚の新原浩朗氏(60)と再婚した菊池。仕事でも新たなスタートを切ることになった。次は、どんなことで驚かせてくれるか楽しみだ。