中村勘九郎、中村七之助が今月、浅草公会堂の舞台から歌舞伎を生配信する。この試みを報じた紙面、向かい合わせの隣のページには、東宝演劇再開第1弾となるミュージカル2本立て配信プロジェクト「TOHO MUSICAL LAB.」の記事が載った。

ミュージカルの2本立てのうち1本は、根本宗子氏の脚本、演出による作品。根本氏の母は、勘九郎、七之助の母と大親友。勘九郎、七之助兄弟、根本氏は幼なじみのような関係。偶然にも、幼なじみの舞台が、同じ日に紙面を飾った。

七之助はかつてのインタビューで「母の幼稚園のころからの親友の娘さんが『月刊 根本宗子』という劇団を立ち上げて、脚本も書けるんです。僕は『にいに』って呼ばれてて、本当のお兄ちゃんみたい。彼女がいつか歌舞伎を書きたいって言うから、頑張れって言ってるんです。下町、長屋の女の子たちの恋模様とかいいんじゃないかなあ」と話している。

これまで、中村屋兄弟と根本氏が舞台でがっつりとタッグを組んだことはない。今回は紙面で共演、となったが、いつか舞台での共演がかなうことを楽しみにしている。