吉川晃司主演のフジ系ドラマ「探偵・由利麟太郎」(火曜午後9時)が14日、最終回を迎える。5週連続放送の締めを目前に、物語の軸の1人、相良千恵子役で出演している吉谷彩子(28)は「次々に人がいなくなっていく。最後まで犯人が分からないと思います」とコメントを寄せた。

ミステリー作家・横溝正史が「金田一耕助」以前に生み出していた“もう1人の名探偵”が由利麟太郎。警視庁を辞めて京都へ移り、ミステリー作家志望の青年(志尊淳)、大学の同級生でもある等々力警部(田辺誠一)とともに、謎の事件を解決してきた。

7日放送の第4話から2週にわたる最終章は、シリーズの中でもファンが多い「蝶々殺人事件」が原作。前編だった第4週で、オペラ界のスター女優原さくら(高岡早紀)が殺害された。吉谷の役どころはさくらの弟子で、由利とともに事件を推理していく。

吉谷は、役柄を「謎のど真ん中にいる役でもあるので、強い印象を残せるように目ヂカラの強さ、言葉運びなども意識して演じました」と説明。芝居は「めちゃくちゃ難しかった」と言い、長ゼリフを淡々と話す経験も初めてだったと明かした。

その中で、迎えた最終回には「見どころは…次々に人がいなくなっていくところですかね。私自身、台本を読み終わるまで本当に犯人が分からなかったので、視聴者の方も、きっと最後まで犯人が誰か分からないと思います」とアピール。

「一緒に推理していくような感覚で見ていただけると、より楽しんでもらえるんじゃないか」と呼びかけ「千恵子がどんどん“探偵気質”になっていきます」と予告した。

収録が行われた京都では「初めて嵐電(路面電車)に1人で乗った」そうで、ゆったり流れる古都の空気感も満喫。主演の吉川には「実際お会いしてみると『こんなに優しいんだ!』って驚きました」。吉谷がセリフを間違えても、吉川がかばってくれるなどしたといい、感謝の思いを口にしていた。