吉本興業の看板ソフトのひとつ、吉本新喜劇が17日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で、3月1日以来、約4カ月半ぶりに上演された。

週末のみ開催で再開されたNGKなどの興行も、この日から以前のように連日公演に。これにともない、新喜劇も川畑泰史座長(53)ら20人が出演し、久々に復活した。

「田舎暮らし」へあこがれ、移住した先での騒動を描く物語。“おにぎり顔”の川畑がその大きさをいじられ、ベテラン末成映薫(ゆみ、73)はおなじみの特大カツラ、ハイテンションでボケる島田珠代(50)…新喜劇のボケが次々にさく裂し、客席をわかせた。

終演後、川畑は「家でほとんど声出してなかったんで、のどが痛い。いつもの(火曜始まりから4日目の)金曜夜ぐらい」と苦笑した。

稽古嫌いで知られる座員の多い新喜劇だが、今回ばかりは違ったようだ。川畑は「稽古が楽しみで仕方なかった。いつもはピリピリしたところあるけど、楽しい雰囲気でやりました」と語った。

演出上の大きな変更こそなかったものの、稽古場へ入る際の体温チェックから管理も厳重。やっとこぎ着けた再開に、浅香あき恵(63)は「ぜひとも休まずにずっと続けたい」。末成は「このカツラ久しぶり。重いな~。こんなんずっとかぶってたんか」と、感慨深げに話した。

自粛期間の話題には、珠代が「動きたくて、ずっと家で1人でも声を出してた。洗いもんしいながら『キュッキュ』とか言ってたら、我慢できなくて、変な動きするYouTube(動画)あげて…100本になった」と振り返った。

吉田裕(41)は、すっちーとの「乳首ドリル」の海外進出を目指し「英語バージョンでやろうと思って、英語の勉強をしてました」。諸見里大介(37)は、自宅で動画編集などにいそしみ「けっこう仕事あったんで、これでも大丈夫かなと思った」と笑わせた。

川畑は、小籔千豊、すっちーら座長仲間でオンラインゲームを楽しんでいたといい、末成、浅香らはオンライン飲み会でリフレッシュしていたそう。さらに、末成は「家でも歌ってたんでね。もともと。だから(再開で声を張っても)楽しい。問題ないですね」と話していた。