18日に亡くなった三浦春馬さん(享年30)が出演していた映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」(田中亮監督)が23日、公開初日を迎えるが、リモートで行われる舞台あいさつは報道陣を入れないで開催することが21日、分かった。

製作委員会の関係者によると、リモート舞台あいさつは23日午前9時40分上映回の上映終了後、長沢まさみ、東出昌大、小日向文世らが登壇し全国201劇場で生中継される。三浦さんの死を受けて、配給の東宝に対し、報道各社から俳優陣が登壇する劇場での取材の問い合わせや、取材を希望する声が相次いだ。

配給の東宝では、新型コロナウイルスの感染が再び拡大している中、リモート舞台あいさつに取材陣を呼び込む際、ソーシャルディスタンスを守るため1席空ける形で取材席を作っている。ただ、その想定を超えるくらいの取材希望が相次ぎ「取材席に収まらない可能性が出てきた」(関係者)という。そうした状況を受けて、製作委員会で協議した結果「3密の状態になってしまう恐れがある以上、感染拡大防止の観点から考えても、取材陣を呼び込むのは難しい」との判断に至ったという。

三浦さんが亡くなった18日以降、「コンフィデンスマンJP プリンセス編」にも影響が出ている。同日から19日にかけてYouTubeで生配信を予定していた「コンフィデンスマンJP プリンセス編 27時間ぐらいテレビ」の配信は中止。18日午後9時からフジテレビ系で放送された「-ロマンス編」の冒頭でも「三浦春馬さんが本日お亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げますと共に、心からご冥福をお祈りいたします」と追悼テロップを流した。三浦さんは、天才恋愛詐欺師ジェシーを演じている。