俳優哀川翔(59)主演の映画「デコトラの鷲(しゅう)」シリーズの新作「新・デコトラの鷲」(香月秀之監督、公開未定)が12年ぶりに復活する。全国から30台を超えるデコトラ(電飾を施したデコレーショントラック)が集結するヤマ場の撮影が24日、埼玉・飯能市で行われた。

2003年から08年まで5作品が公開された人気シリーズ。トラック運転手・飛田鷲一郎を演じる哀川は「もうね、鷲一郎はどうしようもない男なんだけど、魅力はあるんだよ。義理と人情のドタバタ喜劇だけど楽しい撮影でいい作品になりそうだ」とニヤリと笑った。

ヒロインを剛力彩芽(27)が演じる。新型コロナ禍で多忙を極める医療従事者への慈善公演をトラックの荷台で行う歌手高宮すずめ(剛力)に鷲一郎がひと目ぼれ。意外な事件も発生する中、2人の恋の行方はどうなるのか…というストーリーに仕上がっている。

コロナの影響で4月のクランクインが3カ月間延期された。「いつ撮影に入るのか予定が見えない中、ロケ地として全面協力してくれた飯能市には感謝しかない」。胸の前で手を合わせながら、哀川は新作への強い意気込みと感謝の思いを語った。