米国の映画大手と映画館チェーン最大手が28日、新作映画の配給を巡り、劇場で17日間上映後にインターネットで公開できる契約を結んだ。劇場を90日ほど優先するのが業界の慣例とされていたが、これを見直した。新型コロナウイルスの感染拡大で映画の劇場公開延期が相次ぎ、ネット重視へ転換した。

契約締結をこの日発表したのは映画大手、ユニバーサルフィルムエンターテインメントグループと映画館チェーン、AMCエンターテインメントホールディングス。

AMCはネット配信に伴う収益の一部をユニバーサルから受け取る。AMCのアーロン最高経営責任者(CEO)は声明で、新たな事業モデルが「映画市場の拡大につながる」と述べた。他の配給会社や映画館が追随するかどうかが焦点だ。

ユニバーサルは4月、アニメ映画「トロールズワールドツアー」を動画配信サービスで先行公開。好成績を受け劇場とネットの同時公開を本格化する方針を示した。

これに対し、経営難が続く映画館側が反発。AMCは一時、ユニバーサル配給作品の上映取りやめを表明していたが、歩み寄った形だ。(共同)