歌手氷川きよし(42)の芸能生活満20周年を記念した初のポップスアルバム「Papillon(パピヨン)」が6月9日に発売され、4万枚超のスマッシュヒットになっています。日刊スポーツでは、全14曲を1日1曲ずつ、氷川自身が紹介をする連載「きよし この曲」を木、金、月、水曜日に掲載します。

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13曲目「笑っていこうぜ!」

どんなことがあっても、笑っていかないといけないなと思います。人生には日々、苦悩が多くありますが、その中でも、少しでも笑って、前向きに考えていかなきゃいけないなって思います。人の明るさ、強さを信じて…。そんな思いを込めました。

まだ、いろんな経験をしていない10代の子供とか、自分もそうだったけど、ネットの情報もない時代に育ってきたので、どうやって生きればいいのかとか、自分の存在は正しいのか、生まれてきた価値があるのかと悩む多感な時期にこの曲を聴いていたら変わっていたのかなと思います。そんな未来の道しるべが見つからない人たちに聴いてもらいたいと思う曲です。

好きな歌詞は「さぁ みんなで笑っていこうぜ! 誰でも躓(つまず)く事はある さぁ 今すぐ一歩踏み出して 君らしく 輝ける様に」のところです。失敗したりつまずくことがあっても、逃げないで、めげないで、突き進んでほしいなと思います。あきらめないで!(氷川きよし)