女優の大竹しのぶ(63)が、156日ぶりに公演を再開した東京・歌舞伎座を訪れ、中村勘九郎らの様子に「涙が出そうになる」と思いをつづった。

歌舞伎座は1日、「八月花形歌舞伎」(26日まで)で公演を再開。大竹は3日、インスタグラムを更新し、「何ヶ月ぶりの歌舞伎座だろうか。いつもだったら入り口には人が溢れ、ロビーには、華やぐ装いのお客様で溢れ、その方達をお出迎えする着物姿の歌舞伎役者の奥様達が、華やかさを彩っていたのに。代わりにフェイスシールドを付けたスタッフの方がいて、検温、アルコール消毒、そしてチケットも自分自身でちぎり、箱の中へ。半分の客席。話す声はほとんど聞こえない。みんながみんなルールを守る。一時間ほどの演目をしたら、総入れ替えをし、消毒をする。裏でのスタッフさん、メイクさん結髪さん、大道具さんも入れ替える。役者通しもなるべく話さないように、会わないような仕組みになっている。絶対に感染者を出さない様に必死になっていることがひしひしと伝わってくる」と、新型コロナウイルスの影響で一変した会場の様子をつづった。

156日ぶりの再開に、「幕が上がり、お囃子が響く。沈黙しながらも心が躍る。勘九郎こと、雅ちゃんが出て来た。その顔を観た時涙が出そうになる。あまりに嬉しそうだったから。そして七之助のたかちゃんの相変わらずの美しさに息を呑んだ。この感動も久しぶりだ」と、しみじみ。「この大変な状況の中でどうやって舞台を踏み、そこで生活している人々を支えるか、みんな真剣だ。お客様は半分でも熱い拍手で幕が閉まった」とつづった。