89年に亡くなった歌手美空ひばりさん(享年52)のプロデューサーとして、10年以上も曲作りをともにした境弘邦さん(83)が著書「昼行灯の恥っ書き」を発売した。

ひばりさん最後のシングル曲「川の流れのように」の誕生秘話や、長男の子育てに奮闘した素顔などを記している。「今日の我に明日は勝つ」が座右の銘で、天賦の才能に甘えることなく、自身に妥協を許さなかったというひばりさん。「人知れず努力する人だった。天才といわれるが、練習を重ねて完璧に仕上げ、新曲の収録に臨む姿勢にはいつも頭が下がった」などと振り返っている。