演歌歌手小林幸子(66)とロックバンドSOPHIA、MICHAELのボーカリスト松岡充(49)の新ユニット「シロクマ」が13日、ネットイベント「ニコニコネット超会議2020夏」に出演し、イベントテーマ曲でもあるデュエット曲「しろくまましろ」を初生披露した。

2人の初めての共演は、18年11月に行われた「ニコニコ超パーティー2018」でのデュエットだった。小林が「この人なら私の違う才能を引き出してくれそうだ」と感じたことが結成のきっかけとなった。

生歌唱前にオンラインによる囲み取材に応じた。同曲は松岡による制作だが、「この曲のオファーをもらったのは、実は3カ月前。直接幸子さんから電話をもらった」と明かした。小林は「普通なら無理」とし、「この人を選んで良かったと思います」と感謝した。

楽曲制作にあたり松岡は小林を直接取材し、小林の芸能人生を歌詞に落とし込んだ。完成した曲を聞いた“ラスボス”小林は号泣したという。「いろんなことを話したけど、全部思いを入れてくれた」という小林は、泣きながら松岡に電話した。

松岡は「正直何を言ってるのか分からなくて(笑い)。『幸子さん! 幸子さん!』と言ってる間に切れていました。何を言ってるのかは分からなかったけど、楽曲がOKだったことは伝わった」と笑った。

小林は白のオーバーオール姿で登場したが、「初めて着ました。音楽に限らず新しいことに挑戦するのは楽しい」と話した。

曲は小林の芸能生活を振り返ったものだが、松岡は「聞く人によっていろんな受け取り方ができると思うので、分け隔てなく届けたい」とし、「特に今はコロナ禍ですから。我々アーティストがすべきことは歌で、作品で、誰かの背中を押すことしかない。それをこの曲でやるべきだと幸子さんを取材した時に思ったので、届けばいいなと思います」と語った。小林も「誰かの背中を少しでも押せればいいなと思います」と話した。