女優中江有里(46)が14日未明、自身のSNSを更新して「8月9日、闘病していた母が他界しました」と母親が亡くなったことを明かした。

赤ん坊の時、子供の時、そして大人になった時と、3枚の母親とのツーショットの写真をアップして「母と過ごした時間は長いようで短く、わたしが15歳の夏に上京して以来、別々に暮らしてきました。いつか、と思っていたこの時を迎えるまで覚悟する時間をもらったはずなのに、まだ実感が薄いです」とつづった。

今年の正月には、足元のおぼつかなくなっていた母親のためにつえを買った。2月13日に都内で初のライブ「R■aliser」を開いた時にはつえなしで歩けるくらい元気になっていたという。「このまま奇跡が起きるかも、と期待しました。その後感染症の拡大を受けて、会えない時間が続きました。やっと再会した6月、杖と父の支えなしでは歩けなくなっていました」と病状の変化を明かした。

最期は大阪の自宅で父親が見取り、中江は妹とともに前日に会っていた。「もういつどうなってもおかしくない、そうわかっていたから心で別れを告げながら祈る気持ちで『また来るよ』と声をかけました。母は意識が混濁していたのにその瞬間『気をつけて』と答えてくれました。最期まで娘の前では親であり続けました」とつづった。

出棺の時には、中江が昨年9月に26年ぶりに発表した新曲「名前のない海」を流して見送った。「母の手にあった杖は、いまわたしの手元に。母のイメージで選んだ華やかな花柄の杖。まだ綺麗なままです。もう杖がなくても大丈夫やね。こっちでは働いてばかりだったから、そっちではゆっくり休んでください。いつかまた逢おうね」と再会を誓っている。

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