深田恭子(37)綾瀬はるか(35)石原さとみ(33)ら数々のスターを輩出した、芸能事務所ホリプロが主催するオーディション「第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン」が2年ぶりにリモート審査を中心とした異例の形で開催されることが27日、分かった。「未来のキング&クイーンを探せ!」をテーマに掲げ、史上初のミュージカル次世代スターオーディションとなる。

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新型コロナウイルスの影響で従来のような全国各地に出向いてのオーディションは出来ないが、同社の60周年記念企画として、初のリモートを中心としたオーディションの開催が決定した。今年で44回目を迎える歴史と伝統あるオーディションで初めて、ミュージカルの新人俳優を発掘する。

コロナ禍で、舞台やミュージカルは大打撃を受けた。同社も「ピーターパン」「ビリー・エリオット」といったミュージカル作品を多数手がけている。思うような制作が出来ない今だからこそ、アフターコロナを見据え「ミュージカルの未来を担う人材の発掘と育成」に焦点を当てたという。実行委員長の川畑良太氏は「映像だけにとどまらず、舞台の分野でも、将来的に俳優界のキング・クイーンとなるような、男女の原石の逸材を」と話している。

WEBエントリーの1次選考後は、オンライン面談を中心に2次、3次と選考が進み、4次選考のレッスン審査もリモート中心に行う予定。12月中旬に都内会場で決選大会が行われる。グランプリはキング(男性)またはクイーン(女性)だけ、あるいは両方の可能性があるという。

スペシャルアンバサダーには同事務所に所属する市村正親(71)が就任。「ミュージカルは歌って踊って芝居をして3拍子そろわなくてはいけないというのが鉄則です。ですが、実は歌は芝居で、芝居は歌で、踊りもただ足を上げているだけではなく実は芝居なんです。全ては芝居です。お芝居が好きな人、興味のある人にぜひ応募いただきたいです」と呼び掛けている。