乃木坂46白石麻衣(28)の卒業コンサートが、10月28日に生配信形式で開催される。乃木坂46初の有料生配信コンサートになる。

白石はこれまで、いくつもの「乃木坂46初」を積み上げてきた、まさに「開拓者」だ。11年11月に「FLASH」でグループ初のソログラビアが掲載されたのをはじめ、テレビ番組レギュラーMC、ファッション誌専属モデル、ソロ写真集など、数々の分野で先陣を切ってきた。

3年前、本人に開拓者としての自覚はあるのか聞いた際、白石は謙遜しながらも「あります。個人の仕事はグループ全体にとってもチャンスだし、どう次につなげていくかが大事。だからまず、自分が結果を出さなきゃいけないし、不安というか重圧は結構ありました」と明かしていた。

今年1月にグループからの卒業を発表した際も、テレビ東京系「乃木坂工事中」でMCを務めるバナナマン設楽統(47)から、「何人かいるうちの開拓者の1人。何かのきっかけを作ったメンバー」と評されていた。今やトップアイドルグループとなった乃木坂46にもたらした功績は、計り知れない。

本来は、今年5月に東京ドームで3日間、観客を動員しての卒業コンサートが予定されていた。だが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて中止に。卒業が延期となった形だった。白石も「最後だから皆さんの前であいさつをしたかった」と心境を吐露していた。それでも、「グループのことを考えても、やっぱり早く私が1歩を踏み出して、新しい乃木坂の形も見たいし、いろいろ考えた上で出した結論です。前向きな気持ちです」と語っている。

延期となっていた卒業ライブの詳細を発表したのは、YouTube公式チャンネルの生配信だった。ソロYouTubeチャンネルの開設は、乃木坂46の現役メンバーでは初。ここでも「乃木坂46初」だ。8月18日のオープンから10日ほどで、チャンネル登録者数は既に86万人を超えている(8月29日現在)。白石の成功を受けて、今後もチャンネル開設で続くメンバーもいるかもしれない。

卒業発表後でさえも、さらに大きな2つの「乃木坂46初」を開拓した。最後までグループのパイオニアであり続けた白石は、まさにレジェンドだ。【横山慧】