人間国宝の歌舞伎俳優中村吉右衛門(76)が29日、配信特別公演「須磨浦」を行った。初代吉右衛門も好きな「一谷嫩軍記」から熊谷次郎と息子の小次郎の物語を重ね、吉右衛門が「松貫四」の筆名で書き下ろし自ら演じ、観世能楽堂で無観客で撮影した映像を配信した。9月1日までアーカイブ視聴できる。

同日、昨年の新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」について、スタジオジブリ代表取締役の鈴木敏夫プロデューサーが生トークする「ナウシカ歌舞伎れんが"家"話」も配信された。鈴木氏は「ナウシカと歌舞伎は相性が良かった。見た後、宮崎駿に言ったら『そう思ってたよ』と。(尾上)菊之助さんはすごい。発想したわけでしょ」と話した。