乃木坂46齋藤飛鳥(22)山下美月(21)梅澤美波(21)が9日、出演する映画「映像研には手を出すな!」(9月25日公開)の完成報告会見をリモート形式で行った。芝居経験が浅いメンバーもいる中、英勉監督から演技を絶賛される一幕もあった。

同作は「月刊!スピリッツ」で16年から連載中の大童澄瞳氏の同名漫画が原作。運命的な出会いを果たした3人の女子高生が「映像研」を立ち上げ、アニメ制作にまい進していく異色の青春ストーリー。当初は5月15日公開予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期し、9月25日の公開があらためて発表されていた。

主演の齋藤は「前向きではあるんですけど、時間がたってしまったので、今見ると自分が浅草みどり役をしているのを見ると照れくさいというか、なかなか恥ずかしいです」と笑った。山下は「無事公開が決まってほっとしています。頑張って撮ったので、ぜひ皆さんに見ていただきたいです」とアピール。梅澤は「ついにこの作品が世に放たれるのかと思ってワクワクしています。いろんな世代の方に届く映画になればいいなと思います」と話した。

170センチと乃木坂46最長身の梅澤は、福本莉子(19)演じる阿島九に「壁ドン」するシーンを振り返った。「壁ドンは、いつかされたらキュンとしちゃうだろうな、と思っていたんですけど、まさか女の子にするとは思わなかったです」と笑った。「あの時の阿島は本当にかわいかったですね。目がうるうるしていて。たまらなかった」と明かした。

齋藤は同作の撮影を通じて、周囲から「人間っぽくなったね」と言われることが増えたという。「私を人間にさせてくれた作品です。後輩2人との関係性も変わったし、人としての変化が大きかった」と感謝した。

「ヒロイン失格」「あさひなぐ」「賭ケグルイ」や公開中の「ぐらんぶる」などの映画で知られる英監督は、3人の女優としての魅力を聞かれ、「皆さんプロフェッショナルですばらしいですよ。世界に羽ばたいていただければ」と称賛し、「この作品をやったってことを、なかったことになさらないようにしてください。封印しないように」と念を押して、笑いを誘った。

英監督は、梅澤の演技について「賢そう見せるのが爆発的にうまい。非常に理知的に演じるのがうまい」と評価し、「びっくりするような漢字の読み方もするんですけど…」とも暴露。梅澤から「言わないでください!」と制止され、笑顔を見せた。山下については「セリフがない時とかが抜群にいいんですよね。人がしゃべっている時とか。間合いの取り方とかすごいんだなと思っています」と明かした。

主演の齋藤については「齋藤さんと僕、あまりしゃべったことがなくて。役としてしか、お話ししたことがないんですけど…」と前置きして、笑いを誘った。その上で「本当に、“ど天才”ですよね。(記事の)見出しにしてください」と絶賛した。