歌舞伎俳優市川海老蔵(42)が11日、熊本県山鹿市の八千代座で、歌舞伎舞踊公演「古典への誘い」の初日を迎えた。

新型コロナウイルスの影響で舞台に立てない日々が続き、この日は約7カ月ぶりの舞台。「寿式三番叟」を披露後、口上では「コロナ禍の中、劇場に足を運んでくださってありがとうございます」と感謝し、感染対策で客数を半分に制限したことに触れ「いつも以上の拍手を」と呼び掛けた。「男伊達花廓」では尺八を武器に立ち回りを展開、傘を持って華やかに舞い見えを切った。何度もカーテンコールが起こり、涙を流す観客の姿も見られた。同公演は八千代座を皮切りに、10月まで計12都府県を巡演する。