俳優玉木宏(40)主演のフジテレビ系連続ドラマ「竜の道 二つの顔の復讐者」(火曜午後9時)の最終回が15日、2時間スペシャルで放送される。

玉木が演じるのは双子の兄弟の兄・矢端竜一。実の両親に捨てられ双子の弟の竜二(高橋一生)と共に、小さな運送会社を営む養父母の吉江夫妻のもとで幸せに暮らしていた。だが、全国制覇をたくらむキリシマ急便の乗っ取りにあって、養父母は自殺する。7年後に22歳になった竜一はたばこの火の不始末による火事で帰らぬ人となったが、数カ月後に顔を変え、名前も和田猛と変えて竜二の前に現れる。竜一は裏社会の人間、竜二は国土交通省のエリート官僚と道は分かれたが、2人はキリシマ急便社長の霧島源平(遠藤憲一)への復讐(ふくしゅう)を誓った。

最終回では、源平の殺人教唆の証拠を手に入れられず、打つ手がなくなった竜一。さらにフリライターの沖和紀(落合モトキ)から矢端竜一が生きている証拠を突きつけられて窮地に陥る。沖が、竜一は亡くなったと信じている、吉江夫妻の娘・美佐(松本穂香)にまで近づいたことを知り、ますます焦りを募らせる。

一方、源平は、ネット通販大手エニウェイズとの契約内定を取り付ける。ついに悲願の運送業界トップの座が視野に入ってきた源平は、一層言動に狂気を帯びていく。

これ以上竜一に危険なことをさせたくない竜二は「俺に計画がある」と次の手を持ちかけようとする。だが、竜一は話を聞かずに、ある決意を胸に美佐の元へと行く。翌日、異変を感じて竜二が駆けつけると、竜一は衝撃の事実を打ち明ける。そして「もうお前はいらねぇ」と、竜二に銃口を向ける。