元サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」FWのタレント丸山桂里奈(37)と元サッカー日本代表GK本並健治氏(56)の結婚発表会見を取材した。

5日に東京ガールズコレクション内でサプライズ発表し、その翌日の会見だった。

端的に言うと爆笑会見だった。序盤から丸山節が全開で、本並氏も関西人らしく的確なツッコミで笑いを誘い、温かい空気感を作り出していった。

紙面に限りがあったので収まらなかった丸山節を紹介したい。丸山は前日の結婚発表の際に、本並氏の好きなところを「唇」と話していたが、この日は魅力を問われ「真ん中の鼻です。鼻が大きいので」。しかし、その後に好きなところを3つ問われると「耳が大きいところ、めちゃくちゃ背筋が伸びているところ、急にターンするところ」。ウケを狙ったのか、本気なのかは理解しかねたが、唇でもなく鼻でもなく、ダークホースとして登場した“耳発言”に報道陣は大きな困惑と爆笑に包まれた。好きなところを問われる度に変わってしまうほど、それぞれのパーツを愛しているようで、しまいには「顔のパーツを1つ1つ置いても本並さんってわかるくらい」と語っていた。

丸山の奔放ぶりに注目が当たるため、本並氏は「しっかりしている大人な男性」というような印象があったかと思う。しかし、本並氏も意外な一面をみせてくれた。お互いの魅力について聞かれると本並氏は「明るいところ。人を引きつける力がある」と答えた。これについては「やはり」と皆、納得だったが、続けて「人間的にもすごいしっかりしている。コロナについても除菌や手洗いをものすごくしっかりやる。あとはとても親孝行ですね」と付け加えた。19歳年上で、大人な雰囲気をみせる本並氏が丸山について「人間的にしっかりしている」と表現したのは少し意外だった。

その後、「好きなところを3つ挙げて下さい」とリポーターから再度問われると、本並氏は「明るいところ、人の話をよく聞くところ」と並べた後に「料理がうまいところ」。自分は料理ができないといい「できるのはカップラーメンを3分待つくらい(笑い)」と苦笑いで明かしていた。

最後のフォトセッション時に、丸山がドレス姿を「すてきなので後ろからも撮ってください」とリクエスト。先に降壇していた本並氏も戻ってきて、丸山が振り返りのポーズをして写真に納まることになったのだが、本並氏は何を思ったが自分までカメラマンに対して背中を向ける天然ぶりを発揮した。丸山から「何やってるの」とつっこまれて顔を赤くしていた。料理のくだりも含めて夫婦の意外な関係性をかいま見た気がした。

会場でスタッフの方に「丸山からの引き出物です」と渡されたのは「ダイヤモンドリングキャンディ」と「もっちゃんだんご」という駄菓子だった。懐かしい気持ちになり、手にすると自然と笑みが浮かんだ。高級な物をいただいてしまうとこちらが恐縮してしまうことを理解した上で、何か感謝の気持ちを伝えたかったのだろう。こちらに気を使わせない、丸山らしいセンスあふれるプレゼント。本並氏のいう「人間的にしっかりしている」部分を感じた。