俳優草なぎ剛(46)が27日、都内で、主演映画「ミッドナイトスワン」(内田英治監督)の公開記念舞台あいさつに、服部樹咲(14)水川あさみ(37)とともに出席した。

新型コロナウイルスの感染拡大以降、一般の観客を入れたイベントは草なぎにとって初めて。主催者側からは事前に、大声での歓声を控えるようにとのアナウンスがされたこともあり、静かな進行になった。

草なぎは「登場した時に拍手がないのは初めて。僕もアイドルを卒業したのかな…。ウケているのかそうじゃないのか…」と戸惑い気味。それでも「映画館で見る映画はすばらしい」と、同劇場の観客、生中継で見てくれている全国の観客に感謝した。

草なぎは同作で、トランスジェンダーのダンサーを演じた。難役だったが「何も考えないでできたのは初めての経験。内田監督、樹咲ちゃん、あさみちゃんに引っ張っていただいた。みんなで1つの方向に向かっていると奇跡が起こる」と話した。

育児放棄する母を演じた水川は「心が痛かったです。殴ったりしなきゃいけなかったので。ネグレクトだけをフィーチャーしないように演じました」。

さまざまな愛の形を描いた作品にちなみ、登壇者はそれぞれが「愛の告白」を。水川らが観客への感謝を伝える中、草なぎは「いつも僕を癒やしてくれるクルミちゃん。パパは今日、あなたのご飯代を稼ぐために舞台あいさつをしてます」と、愛犬へのメッセージを披露していた。