歌手氷川きよし(43)のニューアルバム「生々流転」(10月13日発売)の詳細が28日、明らかとなった。

今年デビュー満20周年を迎えた氷川こん身のアルバムは、演歌あり、ロックありのジャンルの枠を超えた意欲作となっている。2月発売のシングル「母」をはじめオリジナル12曲、カバー2曲の計14曲を収録した。新曲には表題曲をはじめ初タッグとなるシンガー・ソングライター、レーモンド松屋作詩作曲の「紅ドレス」などを収録。カバー曲はちあきなおみ「かもめの街」と美空ひばりAI歌唱として話題となった「あれから」に挑んだ。

「今回このアルバムを作るにあたって、いろいろと悩みながら考えて制作しました」という氷川。「今までの流れとは少し違った、新しく生まれ変わった『アーティスト氷川きよし』を詰め込んだ1枚となりました」と挑戦作であることを告白。アルバムタイトルの「生々流転」という言葉は、全ての物は絶えず生まれては変化し、移り変わっていくという意味がある。氷川は「時代で姿形が変わっても、根本の心は変わらない」と捉え、「自分の持っているものを生かして表現したい。そしてもっと自分として輝きたい」という意味を込めた。ジャンルを超えた選曲はそのためでもあり、氷川初の試みでもある。「演歌もポップスもジャンルはない。『氷川きよし』というジャンルでいこうという思いで作った、魂を込めた1枚となっています」と熱くアピールした。

アルバムのキービジュアルも発表。ブルーをバックにイエローのジャケットを着こなしたポップなビジュアルに仕上げられている。

初回限定版には。「枯葉」「白い衝動」「生々流転」と3曲のミュージックビデオも収録。