女優で作家の中江有里(46)が28日、27年ぶりとなる新曲「いつも」(作詞松井五郎、作曲松本俊明)を来月28日に配信リリースすることを発表した。

中江は89年にJR東海のCMでデビュー。女優として映画、ドラマに出演する一方で91年にシングル「花をください」で歌手デビューして93年まで活動。それ以降は女優、小説家の道を歩んできた。

今年2月13日に東京・渋谷の「JZ Brat」で初のライブ「R■aliser」を開いた際に、新たにアルバムを制作することを明かしていた。新型コロナウイルス感染拡大による自粛でレコーディングは中断したが、YouTubeチャンネル「YURINAKAEYouTubeChannel-LaVision」の「家歌-SingatHome-」シリーズで自宅で歌う映像をアップしてきた。

その後、アルバム制作を再開。27年ぶりのシングルとなる「いつも」の配信リリース版は、新たに安部潤氏がアレンジを担当する。

中江は「2月のライブでも歌った『いつも』は母についての歌です。昨年の冬に初めてこの曲をいただき、それからライブリハーサル、ライブ、宅録、1人の時もずっと歌い続けてきました。繰り返し歌っているうちに、歌がだんだんと染みてきて、その時々の心境や解釈、歌い方が変化しました。歌は鏡のようでした」と振り返っている。

中江の母は先月9日に亡くなった。その前日に闘病を続けていた母親と最後の別れをした中江は「今も歌うたびに、いろんな思い込み上げます。たくさんの方に聴いていただきたいです」と話している。

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