文化庁は28日、優れたドキュメンタリー映画を表彰する2020年度文化庁映画賞の選考結果を発表した。

受賞したのは3作品で、最優秀の大賞には、独特な教育プログラムで受刑者の更生に取り組む島根県の刑務所の内部を記録した「プリズン・サークル」(坂上香監督)が選ばれた。

作品は、民間が運営に参加する「島根あさひ社会復帰促進センター」が舞台。受刑者同士の対話で自分を見つめ直してもらう「回復共同体」と呼ばれるプログラムが実施されており、更生に導く姿を克明に記録しているとの評価を得た。

大賞に次ぐ優秀賞の2作品は、脳性まひで寝たきりになった男性と介助者の交流を描いた「えんとこの歌 寝たきり歌人・遠藤滋」(伊勢真一監督)と、多摩川河口の干潟に生きるカニの姿を捉えた「蟹の惑星」(村上浩康監督)となった。

賞金は大賞が200万円、優秀賞が100万円。11月8日に東京都内で上映会を開く。(共同)