肺炎のため、80歳で亡くなったレツゴー正児さんとは、高校時代(大阪・市岡商)に演劇部で後輩だった落語家、桂文枝(77)は2日、笑いに興味を持つきっかけが正児さんだったと明かした。

文枝はこの日、所属の吉本興業を通じて、コメントを発表。「ずいぶん前からお悪いことは聞いておりました。今年3月にも東京の落語会に、ご長男さんが訪ねてこられて、そのようなお話をうかがいました」と振り返った。

正児さんは14年6月以降、療養に努めており、表舞台からは退いていた。

その正児さんとの出会いについて「高校生の時で、演劇部の1年先輩でした。正児さんと同じ学年の方の漫才を見て、初めてお笑いに興味を持ったのですから、今日あるのは、正児先輩のおかげかもしれません」とも感謝した。

直接的に、笑いについて、正児さんに教わることはなかったというが、その後に横山やすしさん(故人)と組んだ漫才は「何度か舞台で見ました」という。

そのネタは「テンポがあって、迫力のある漫才でしたが、なぜかすぐにコンビを解消され、トリオ漫才をされ、すぐに人気者になり、私もその後、落語界に入って、交流がありました」。

じゅんさん、長作さんを率いたトリオ漫才のリーダーとして、昭和演芸史をけん引した正児さん。文枝は「プライドが高く、弱音を吐かない人でしたが、このたびの訃報は、とても残念です」と惜しんでいた。