女優多部未華子(31)が4日、都内で、主演映画「空に住む」(青山真治監督、23日公開)の完成披露舞台あいさつに出席した。

作詞家・小竹正人氏が手がけた同名小説の映像化作品で、仕事や恋愛などで揺れながらも新たな一歩を踏み出す女性の機微を描いている。多部は両親との突然の死別をきっかけに、人見知りな愛猫ハルと一緒に都心の高層マンションに住むことになった28歳の女性、小早川直実を演じる。

青山監督とは初タッグ。「撮影中ほとんどコミュニケーションを取らなかったので、いまだに監督がどういう方かわかっていないですけど、そんな中で出来上がった映画…と言ったら、あれですけど」と笑いつつ、「大人なキャストに囲まれて、落ち着いた空気感の中で撮影できたので、決してキャピキャピした感じではない作品です」とアピールした。

演じた直実については「一言で説明できないキャラクターで難しかった」とした。「何言ってるのかなということもいっぱいあって、現場で探りながら演じていきました」と振り返った。

「この作品はとらえ方がさまざまで、どう感じるのか男女でも違うと思います。それぞれが思い思いで見ていただけたらと思います」とし、「公開まで体調を崩さず、劇場に足を運んでいただけたらと思います」とファンの体調を気遣った。

岸井ゆきの(28)美村里江(36)岩田剛典(31)鶴見辰吾(55)永瀬正敏(54)岩下尚史(59)高橋洋(48)青山監督(56)も登壇した。