ジャニーズ事務所の滝沢秀明副社長(38)が監督に初挑戦した映画「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」(12月4日から全国公開)が4日、東京・新橋演舞場で特別上映の初日を迎えた。

06年の初演以来滝沢氏が主演し、昨年、Snow Manをメインに据えて生まれ変わった舞台「滝沢歌舞伎」シリーズの初映画化。7月からの上演を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて5月に中止になっていた。

この日、日刊スポーツなどの取材に応じた滝沢氏は「何とか『滝沢歌舞伎』で新しいエンターテインメントを作って、業界全体を変えていかなきゃダメだと決意しました」と当時を振り返った。「新時代の舞台・映画プロジェクト」として、企画から5カ月弱で上映にこぎつけた。新橋演舞場で新作映画が封切りされるのは史上初。同所では約半年ぶりに観客を動員した。「こういう伝統芸能は、守っていかないと終わってしまう。何とかつなぐことができたかなと思います」と安堵(あんど)した。

劇中では、映画単独初主演となるSnow Manの9人が、舞台演出を生かしながらダンスやアクロバット、時代劇などを次々と披露。2時間19分にたっぷり詰め込んだ「舞台と映画との融合」だ。約20日間、怒濤(どとう)の撮影に臨んだSnow Manのリーダー岩本照(27)は「初主演がこの『滝沢歌舞伎』でよかった。これから先、何があっても大丈夫だと思えるくらいの経験をさせてもらいました」と感謝した。【横山慧】