Snow Man佐久間大介(28)のスーパーポジティブが、見る者をひきつける。取材に応じた際も、とにかく明るい。後ろ向きなことは言わず、爽やかな笑顔を絶やさない。それでいて、ものごとを客観視してもいる。

意外にも、幼少期は非常に引っ込み思案だったという。「自分はこう思っているんだ、というのをどう表現すればいいか分かりませんでした。人前に出ることも苦手だし、恥ずかしがり屋でした」と振り返る。今でこそ人気グループの一員として活躍しているが、学生時代は、学校でもいわゆる“スクールカースト”で最下層にいたという。「昔の自分を知っている人たちからは、『こんなにしゃべる人だったっけ!?』ってびっくりされます」と笑った。

ジャニーズに入ってからも、しばらくは引っ込み思案だった。「でも、ジャニーズJr.にはたくさんのタレントがいて。このままじゃダメだ、埋もれてしまうと思って、『まず、嫌なことを考えるのをやめよう』と思いました」と明かす。

05年9月にジャニーズ事務所入りし、今年1月のデビューまで14年半を要した。「それなりにJr.期間が長いので、いろいろありました。でも、いいことも悪いことも、結局見え方の問題だと思うんです」と言う。「正面から見るとめっちゃ悪いことでも、違うところから見て重ねると、もしかして良かったんじゃないかとか、可能性が広がったり、違う選択肢が見えてくる。長くやっていくうちに、楽しさを見つけることが得意になっていきました」と説明する。

後輩が先にユニットに入ったり、デビューしたりと、Jr.時代は苦しかったことも多かったはずだ。それでも「ジャニーズに入ってから、常にポジティブが更新されてきたと思います。1度下を見ている分、すごい上を見やすいですよね」と笑った。

今年1月にデビューしたSnow Manは、今月7日に発売したセカンドシングル「KISSIN’ MY LIPS」の売り上げも好調で、勢いに乗っている。新型コロナウイルスの影響も続くが、佐久間は「今だからできることを見つけていきたい。今は、最高潮に向かうまでの、耐える時間というか。常に無駄じゃないと思っています」とやはりポジティブだ。常に上に、前に。Snow Manを推し進めている。【横山慧】