数々の名曲を作曲し世に送り出した作曲家筒美京平さんが80歳で亡くなり、芸能界にも悲しみが広がった。近藤真彦(56)はじめ、筒美さんが手掛けてきた楽曲を歌ってきた多くの歌手や関係者が、訃報を受けてコメントを発表した。

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80年のデビュー曲「スニーカーぶる~す」や81年の代表曲「ギンギラギンにさりげなく」をはじめ、82年のNHK紅白歌合戦で歌った「ホレたぜ!乾杯」や、87年の日本歌謡大賞受賞曲「泣いてみりゃいいじゃん」など、筒美さんが手掛けた多数の楽曲を歌ってきた近藤は、所属事務所を通じてコメントを寄せた。

80年のデビュー当時を振り返り、「京平先生のご自宅で、先生のピアノの音に合わせて発声練習をしたのが僕の歌手の始まりでした」とエピソードを明かした。数々のヒット曲を頂き、今、僕がこうして歌い続けていられるのは、紛れもなく京平先生のおかげです」と感謝を伝えた。「スニーカーぶる~す」は、デビュー曲でいきなりミリオンヒットに。81年公開の映画「青春グラフィティ スニーカーぶる~す」の主題歌にもなった。

近藤はまた、「10年以上前になりますが、よくジムのロッカールームで声を掛けて頂きました。その時の優しい笑顔は今でも忘れられません」と振り返り、「京平先生が残してくださった名曲は、これからも歌い続けていかれるでしょう。心からご冥福をお祈り致します」と悼んだ。