欅坂46が13日、ラストライブ2日目公演の生配信を行い、5年間の歴史に幕を閉じた。最後のステージでも、独特の世界観やパフォーマンスは健在。激動の5年間を、有終の美で締めくくった。改名した「櫻坂46(さくらざかフォーティーシックス)」としての初パフォーマンスもサプライズ披露し、新たなスタートを切った。

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欅坂46が、新グループ「櫻坂46」として生まれ変わった。ファーストシングル「Nobody’s fault」は、日本語で「誰のせいでもない」「誰も悪くない」の意味だ。メッセージ性の強い欅坂46の特長を踏襲しながらも、前向きさや明るさも感じさせた。全体のフォーメーションダンスで見せるというよりは、メンバー個々の表情に焦点を当てるようなカメラワークも印象的だった。

5年間、さまざまな場数を踏んできた小林由依(20)ら一期生も、平均年齢はまだ22・3歳だ。坂道シリーズ最年少の山崎天(15)をはじめとする二期生や新二期生は、計15人で平均19・5歳。全メンバー27人は合計20・8歳と、アイドルグループ全体を見渡しても、まだ若い。「Nobody’s fault」でセンターを任された二期生森田ひかる(19)はじめ、次世代も粒ぞろいだ。

ラストライブ前、菅井友香(24)は日刊スポーツの取材に、櫻坂46への思いを聞かれ「ちゃんと1人1人が個として確立して、生き生きと目標を持って活動できるグループになれたらいいなと思います。『自分はいなくていいんじゃないか』って思う子がいてほしくないです」と話していた。桜の花びらのように、1枚1枚が輝き、重なり合い、咲き誇るグループになりそうだ。