女優杉咲花(23)ヒロインの次期NHK連続テレビ小説「おちょやん」(11月30日スタート)の追加キャスト11人が15日、発表された。宝塚歌劇団の前花組トップで女優の明日海りおが朝ドラに初出演する。

ドラマは夫の2代目渋谷天外を支え、松竹新喜劇をおこした浪花千栄子がモデル。明日海はヒロイン千代(杉咲)にとって家族と同様の存在となっていく、喜劇の一座「鶴亀家庭劇」の女優・高峰ルリ子を演じる。

高峰は新派出身の女優で、かつては東京で主役を張る人気女優だったが、大山鶴蔵社長に頼まれて鶴亀家庭劇のメンバーに加わる。プライドが高く、最初は喜劇をバカにしていたが、徐々に女優魂に火がついていくという役どころだ。

鶴亀家庭劇の座員として、曽我廼家寛太郎(62)、渋谷天笑(36)、大塚宣幸(34)、大川良太郎(42)松本妃代(25)、坂口涼太郎(30)、芝居茶屋「岡安」で働く人々として、楠見薫(53)、土居志央梨(28)、仁村紗和(26)、古谷ちさ(30)の出演も決まった。大川、松本、土居、仁村、古谷は今回が初の朝ドラとなる。

杉咲は「ひとには、それぞれ多様な性格があって、楽しい、悲しい、うれしいと感じることもみんなちょっとずつ違ったりして。そんなひとりひとりが“自分”という人間をまっすぐにがむしゃらに生きている姿からは、勇気をもらえたり、時には歯がゆい気持ちになったり、なんだか滑稽だったり」と話し、「そんなことをまるまるまとめていとおしいと思えてしまうような『鶴亀家庭劇』『岡安』の魅力的な皆さんとのシーンを通して、私自身も豊かで温かい気持ちやたくさんのパワーをもらっています」とコメントした。