来年1月16日に東京・かつしかシンフォニーヒルズで「松本明子presents 黄金の80年代アイドルうたつなぎ~うれしなつかし胸キュンコンサート~」と題して80年代アイドルを集めたコンサートが開催されることが15日、分かった。発起人の松本明子(54)がこの日、都内で日刊スポーツなどのインタビューに応じた。

今年4月に松本が発案し、SNS上でアイドルが歌唱動画をリレーし話題となった「アイドルうたつなぎ」をきっかけに生まれた本企画。盛り上がりを受け、松本は布川敏和(55)森尾由美(54)浅香唯(50)西村知美(49)とともにステージに立つ。

「アイドルうたつなぎ」は、緊急事態宣言が発せられた翌日に誕生日を迎え、落ち込んでいる中で松本が「何か楽しいことができないか。そうだこんな時は歌っちゃおうって思って」と始めた。デビュー曲「♂×♀×Kiss(オス・メス・キス)」のサビを、家のリビングでアカペラで歌った動画をアップし、83年デビューの同期・木元ゆうこ(53)、小林千絵(56)らに相談して徐々に広めてもらったという。

布川や森尾、荻野目洋子(51)渡辺美奈代(51)早見優(54)松本伊代(55)榊原郁恵(61)らが参加するなどコロナ禍の日本を明るくし、テレビでも取り上げられるなど話題を呼んだ。

「他のアイドルの方に勇気、元気をもらった。本当にありがたかった。今度は応援してくださったファンに恩返しがしたい。何か、このコロナの時期が落ち着いてきたら、新旧アイドルたちを集めて歌イベントをやりたいなという夢がどんどんふくらんでいった」と今回の企画の経緯を説明した。

アイドルの衣装は10着ほど自前のものをもっているという。「いつなんどき、アイドルとして出動できる日が来るかなっていうことで常に準備はしております」と真剣な表情で語り笑わせる。

デビュー直後に生放送のラジオで放送禁止用語を連呼し、謹慎生活を余儀なくされた経験もあり、王道アイドルというよりは、バラエティーで体を張ることもいとわないバラドルとして活躍してきた。「謹慎生活で、とにかく歌いたい、アイドルの衣装着て歌いたい、っていうのが10代からあって、これはまず『松本明子』という名前を世間の皆様に覚えてもらうことだって思って、『よし、なんでもやるぞ』『どんな仕事もやらせてください』ってマネジャーさんに言った」と振り返る。

そして「とにかく名前を全国の人に知ってもらおう、その後にはステージで好きな歌を歌える日が来るんじゃないかって温め続けて、今ですね。やっと夢かなうという」と笑顔をみせ、「デビューして37年がたった。紆余(うよ)曲折、遠回りをしつつ、やっとステージでアイドルの衣装を着て歌える日がデビュー37年目にして夢かなったという感じです。アイドル松本明子です」。

SNS上では平成や令和のアイドルもリレーしたが「1回目が実現して今後もアイドルうたつなぎのライブとして、いろんなアイドルの皆様を新旧集めて続けていきたいと思います」と今後の意気込みも明かした。

今回は80年代アイドルが集結するが「3世代で来てほしい。お孫さんを連れて、娘さんを連れて、50代、60代から小学生まで、幅広い年代の方に来ていただきたい」と当時を知らない世代にも広まることを期待した。