歌舞伎俳優市川猿之助(44)が16日、都内で、「吉例顔見世大歌舞伎」(11月1~26日、東京・歌舞伎座)で上演する「蜘蛛の絲宿直噺(およづめばなし)」の取材会に出席した。

5役早替わりが見どころの華やかな舞踊劇。8月に歌舞伎座が再開後、早替わりをメインにした演目は初。「(感染対策で)人数をたくさん出せないので1人5役やるしかない」と言いつつ「先陣を切るならうち。早替わりはチームワーク。信頼関係がある」と、澤瀉屋のお家芸に自信を見せた。

また、話題になったTBS系「半沢直樹」出演を引き合いに「本当にお客を入れようと思うなら、早替わりで伊佐山、大和田、渡真利、中野渡頭取…」と登場キャラを挙げて笑わせた。同作の現場を見たことが、オンライン歌舞伎「図夢歌舞伎」の、迫力ある映像につながったと明かした。