NHK大河ドラマ「麒麟がくる」28話「新しき幕府」が18日、放送された。光秀がいよいよ戦国の表舞台に躍り出る「京~伏魔殿編」のスタート。石仏の扱いをめぐり、光秀(長谷川博己)と信長(染谷将太)の対照的なキャラクターが描かれ、本能寺の変への第1歩が動き出した。

二条城の建築現場で石垣用に運ばれてきた石仏を割ることをためらう光秀に対し、信長は、仏像を倒して母親にしかられた幼少期のエピソードを披露。「仏様のバチが当たると脅されて、仏のバチとはどんなものか興味があり、何日もバチを待ったが何も起こらなかった」と、笑いながら石仏の頭をたたく信長を、光秀が違和感をもって見るシーンが描かれた。

チーフ演出の大原拓氏は「何げないシーンに違和感を覚えるという、徐々に出てくるズレの第1歩として描きたかった」。また「特に光秀が信心深いわけではないが、一般的な日本人として、ちょっとアレッ? という感じを表現した。比叡山焼き打ちにもつながっていく部分であり、あの場面がすべての序章。本能寺への1歩を歩み始めたという狙いはある」。今後、2人の関係がどうほころびていくのかを描いていくとしている。