東映は20日、広瀬すず(22)が6日に撮影現場で行ったPCR検査で新型コロナウイルスへの感染が明らかになり、撮影をストップした映画「いのちの停車場」(成島出監督、21年公開)の撮影を、前日19日から再開したと発表した。

広瀬は、20日から撮影に復帰し、主演の吉永小百合(75)は、再開初日の19日から撮影に参加しているという。

広瀬の感染が発覚した翌日の7日から12日間、ストップした撮影が再開したことを受け、東映の手塚治社長はコメントを発表。「撮影が無事再開できたことに、ホッとしています。クランクアップまであと少しですので、スタッフ・キャスト一丸となって頑張っております。『いのちの停車場』を応援してくださる皆さま、素晴らしい作品を作り上げますので楽しみにお待ちください」とつづった。

「いのちの停車場」は、9月4日に東映東京撮影所でクラインクインし、クランクイン前に全スタッフ、キャストがPCR検査を受けて撮影に臨んでいた。検査は、映画の製作委員会に名を連ねる木下グループの協力の下、同グループが導入した最短30分で検査結果が判明する「リアルタイムPCR装置」で実施。同11日に同所で行われた撮影現場会見の際も、取材に駆けつけた38社、86人の取材陣全員にPCR検査を行い、陰性が確認された上で行った。

広瀬は6日に都内近郊で行われた撮影に参加するにあたり、定期的に行っているPCR検査を受けて陽性が確認された。16日には自身のインスタグラムを更新し、17日から仕事復帰することを報告。「みなさま。ご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。明日からお仕事も再開させて頂ける事になりました。この期間、温かいお言葉を届けてくれたみなさん、事務所の方や家族にすごく支えてもらいました。ありがとうございました! 恩返しできるよう、努力します!」とつづった。

広瀬は劇中で、吉永演じる医師の白石咲和子が、石川県の実家へ戻って在宅医療を行う「まほろば診療所」を支え続ける、訪問看護師の星野麻世を演じている。