生田斗真(36)が21日、都内で、舞台作品を映画館で上映する「ゲキ×シネ」の「偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)」(24日公開)の先行上映舞台あいさつに出席した。今年3月に行った「劇団☆新感線」本公演の主演舞台「いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』」のライブビューイング映像を、映画館のスクリーンで披露する。

同作は、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、今年4月に上演予定だった福岡・博多座公演が中止となった。同所では、劇場などの一部の関係者の前だけで、通し稽古を行ったという。生田は「切なかったです。関係者の方も泣きながら見てくださった。人の前に立ってお芝居をすること、受け取ってもらうことが、当たり前じゃないんだなって思いました」と振り返り、「博多公演、必ずリベンジしたいです」と力を込めた。

福岡出身の藤原さくら(24)は、「地元公演だったのですごく残念でした」と話した。「劇団☆新感線」主宰のいのうえひでのりの配慮もあり、博多座の通し稽古の客席には家族を呼んだという。「ばあちゃんが最前列に座っていて。舞台では常にばあちゃんが視界に入っていました」とほほえましいエピソードを明かした。