俳優の田中圭やラグビー元日本代表の広瀬俊朗らが過去に受賞歴があるアワード「SUITS OF THE YEAR(スーツオブザイヤー)」が、2020年は11月5日にフルCGによるバーチャルで開催されることが23日、発表された。主催者によると、フルバーチャルのアワードは日本初となる。

同アワードは「ビジネスや自分のフィールドで情熱を持ってチャレンジし、時代を変えていく才能や志を持つ人」を対象として「チャレンジを纏う=SUITS」がコンセプト。ビジネスから芸能までさまざまな分野で活躍する人を複数部門で選出する。18年にスタートし今回が3度目となる。

20年は新型コロナウイルス対策のため、日本で初めてフルバーチャルのアワードとして、フルCGによるバーチャル授賞式となる。背景にはきらびやかな都会の夜景をCGで演出。動画では受賞者全員が並んでいるよう見えるが、実際の撮影はグリーンバックで1人ずつ収録された。受賞者は今後発表される。

主催する「NIKKEI STYLE MEN’s Fashion」の松本和佳編集長は「新型コロナウイルスが世界に大きな影響を与えた2020年、世の中の多くが『リセット(reset)』されたいま、以前の状態を取り戻す『リカバー(recover)』ではなく、仕事や生活を以前とは違うものに更新していく『リニュー(renew)』の意識を持つことが大切です。スーツも同じです。働き方が大きく変わり、スーツスタイルのイメージが更新されつつあります。受賞者5人がまとうスーツは、個性を発揮する武器であり、おしゃれの主役としてのスーツ。時代を象徴する挑戦者たちを一段とすてきに見せる、スーツが持つ力を感じていただけると思います」。

同じく主催「MEN’s EX」の平沢香苗編集長は「『今年、スーツを着る機会が減った』というビジネスマンの声もよく聞きます。しかし、ビジネススタイルが軽装化した今の時代だからこそ、『スーツを着ることは最大のアドバンテージ』だと思います。今回ご紹介する5人の受賞者たちも、個々のスーツスタイルを武器に、困難な1年に挑戦を続けてきました。その魅力を、バーチャルアワードという新しい形を通じてお楽しみください」とコメントした。

授賞式の動画は11月5日の午後7時から公式ホームページで公開される。

 

◆過去の受賞者(敬称略、肩書などは当時)◆

【18年】▼ビジネス部門 沢田貴司(株式会社ファミリーマート 代表取締役社長)甲斐真一郎 (株式会社フォリオ 代表取締役CEO)

▼イノベーション部門 松尾豊(東京大学 大学院工学系研究科 特任准教授)

▼スポーツ部門 萩野公介(男子競泳)

▼アート&カルチャー部門 田中圭(俳優)

【19年】▼ビジネス部門 サラ・エル・カサノバ(日本マクドナルドホールディングス株式会社代表取締役社長兼CEO)松本勝(VISITS Technologies株式会社CEO)

▼イノベーション部門 本間希樹(国立天文台水沢VLBI観測所教授/所長)

▼アート&カルチャー部門 草刈正雄(俳優)平尾成志(盆栽師)

▼特別賞 広瀬俊朗(元ラグビー日本代表主将)