米歌手アリアナ・グランデ(27)が、来月3日に迫った米大統領選を前に自らが大統領に扮(ふん)した新曲「Positions」のミュージックビデオを公開し、メーキングでは母と共にファンに投票を呼びかける1コマもあった。

ホワイトハウスの外観から始まる約3分間のミュージックビデオでグランデは、大統領として会議に参加したり、記者会見を行ったり、執務室で大統領令に署名するシーンなど女性大統領として働く姿がフューチャーされている。また、キッチンで料理をしたり、ホワイトハウスの庭で犬の散歩をしたり、ベッドルームでくつろぐ様子などプライベートな時間も映し出されており、グランデの母と愛犬たちもカメオ出演している。

身分や地位、立場を意味する「Positions」というタイトルらしく、特徴的なのがグランデ扮する女性大統領の周りで働くスタッフの多くが女性で、黒人らマイノリティーの姿も見られること。多様性や男女格差の解消が求められる中、大統領選を前に力強いメッセージとなっている。

グランデはSNSで30日に同名タイトルの新アルバムをリリースすることも発表している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)