V6が1日、デビュー25周年記念日を迎え、東京・代々木第1体育館で配信ライブ「V6 For the 25th anniversary」を開催した。新型コロナウイルスの影響で配信形式となったが、メンバーが欠けることなく“聖地”で25周年を迎えられたことに喜びをにじませた。

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同所でのライブはこの日で102回目を数える。デビューイベントに始まり、10周年、20周年の節目をファンと祝ってきた“聖地”と言える場所だ。25周年はグループ初の無観客配信ライブとなったが、リーダー坂本昌行(49)は「いろんなものが中止になり、その中で耐えて、一生懸命踏み出そうとしている中でライブをやれる喜び。全て詰め込んだ1日が、ファンの皆さんにとってごほうびになればうれしい」。誰ひとり欠けることなく25周年を迎えられたことには「この6人で同じ景色を見られることは、喜びよりも奇跡に近いと実感している」と感慨を込めた。

ライブは「V6 25周年」にかけ、午後6時25分にスタート。17年10月以来のワンマンライブとなった。曲目や演出は「今のV6」をテーマにメンバーで話し合い、岡田准一(39)は「シブ(渋)イシックス」と大人の魅力をPR。ライブは歴史を振り返るように最寄りの原宿駅から同体育館までの道のりを見せる映像で始まると、生と収録を織り交ぜた配信ならではの演出を展開。ARや360度カメラを使ったパフォーマンスを披露し、最新曲「It‘s my life」など全21曲を歌唱した。

最年少の岡田が18日に40歳の誕生日を迎え、まもなくメンバー全員が“オーバー40”となる。個人活動も盛んで、グループは円熟味を増している。井ノ原はジャニー喜多川氏が結んだメンバーの縁に感謝し、「ジャニーさんという人に選ばれて、ここにいることが奇跡」。あえて目標は立てず、目の前のことに取り組み続けた25年だった。幅を広げる個人活動がグループに還元されるといい、坂本は「改めて振り返った時に、自分たちの家はここなんだなと。そして今があるんだと思う」と話した。【遠藤尚子】

○…同ライブへの軌跡を収めた「V6 Visual Book」の発売も決まった(1日予約開始)。ライブ写真や岡田撮影によるメンバーのオフショットを収録。この日もステージ上で岡田が撮影し、メンバーはグッズのうちわを手に笑顔を見せていた。