世界中が注目する米大統領選の投票が3日、始まった。米CNNテレビによると前日までに期日前投票を済ませた人は過去最高となる1億人を突破し、1908年以来最高の投票率になるとみられている。

民主党のバイデン候補の優勢が伝えられるもののトランプ大統領も終盤で追い上げを見せており、投開票が始まった後は大混乱が起こることが予想されている。そんな中、多くのハリウッドスターたちもSNSでまだ投票していない有権者に対してバイデン候補に投票するよう最後の呼びかけを行っている。

歌手レディー・ガガ(34)は2日、激戦州の1つとして知られるペンシルベニア州ピッツバーグでバイデン候補が行ったドライブイン形式の集会に出席。「ここにいる人はジョー・バイデンを信じていると思うけど、彼はドナルド・トランプ(に投票するよりも)よりも正しい選択よ。バイデンに投票するのが間違いないことは、この4年間で蓄積してきた全ての証拠を見れば分かるわよね。自分の人生がかかっていると思って投票して。自分の子供たちの人生がかかっていると思って。トランプを倒すために投票するチャンスなのよ」と力強いスピーチで観衆を沸かせた。

さらにガガは自身のヒット曲「Shallow」などを弾き語りで披露し、「これは戦いだから手袋ははずすわ。政治の問題でも、青(民主党)とか赤(共和党)という問題でもない。人間の問題で、私たちの心の問題よ」と語りかけ、圧巻の歌声を響かせた。

歌手テイラー・スウィフト(30)は、「みんな選挙のことでストレスを感じているのは理解しているけど言わせて。まだ投票していない人は、明日が自分たちの声を届ける最後のチャンスです。どうか投票に行って。投票に行く時はマスクをして安全にね」と語る動画をツイッターに公開。最後はバイデン候補とハリス副大統領候補のイラストで締めくくり、両候補への投票を呼びかけた。

また、今回の選挙では最後まで沈黙を貫いていた歌手ビヨンセも、「バイデン ハリス」と書かれたマスクを着用し、モノグラム柄のハットに貼った「IVoted(投票しました)」ステッカーをチラ見せする短い動画を投稿し、民主党に投票したことを公表。

女優ジェニファー・ローレンスも「投票は残りあと1日よ」とツイートしている他、アリアナ・グランデやブルース・スプリングスティーン、俳優マイケル・キートンら多くのセレブがバイデン候補への投票を呼びかけるメッセージを発信している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)