女優上野樹里(34)主演のフジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(月曜午後9時)の9日放送の第2話の視聴率が10・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と10日、分かった。初回の13・8%より3・5ポイント、ダウンした。

昨年7月期連ドラの第2弾。87年4月開始のフジテレビのドラマ枠「月9」では初の2クール放送。7月期の予定が、コロナ禍で11月開始となった。万木朝顔(上野)は神奈川県にある興雲大学に勤める法医学者。横浜・野毛山署のベテラン刑事の父・平(時任三郎)は健在だが、2011年(平23)3月11日に東北の海沿いにある実家に帰省中に、東日本大震災に巻き込まれた母の里子(石田ひかり)の遺体は見つかっていなかった。そして、父の元部下だった神奈川県警捜査一課の刑事・桑原真也(風間俊介)と結婚して、5歳になる娘のつぐみ(加藤柚凪)に恵まれていた。

第2話で、野毛山署管内の人気(ひとけ)のない空き地で、男子中学生の遺体が発見される。休日だった朝顔は、興雲大学法医学教室からの電話で目を覚ます。すでに父の平は支度を終え、ただちに現場に向かう。

被害者は矢野諒(池田優斗)で、死亡推定時刻は午前5時から6時ごろ。散歩中だった近隣住民が発見し通報したという。遺体のみぞおち付近には、大きな皮下出血があった。また、遺体の横には野球のグラブがあり、ボールが金網の上部に挟まっていた。

その頃、桑原は、朝顔に代わって娘のつぐみの面倒を見ることに。朝顔と遊ぶ約束をしていたつぐみはご機嫌斜めだ。

朝顔は、藤堂(板尾創路)らとともに諒の解剖を行う。諒は、みぞおち付近の内出血以外、目立った外傷はなく、藤堂は、みぞおち付近に強い衝撃を受けて心臓震とうを起こし、心停止に至った可能性を検視官の丸屋(杉本哲太)や、強行犯係長の山倉(戸次重幸)らに伝えた。捜査の方向性を決めるために、殴られたかどうかだけでも断定してほしい、と主張する丸屋と、この段階では難しいとする朝顔たちとの議論がヒートアップする。

その際中に思わぬ知らせが入る。連絡を受けて駆けつけようとしていた諒の父親が、階段から落ちて意識不明状態になってしまったというのだ。諒には母親がいなかったため、身元の確認には祖母の咲江(柳谷ユカ)と、諒の双子の兄・一馬が立ちあった。