山下智久(35)が、先月末でジャニーズ事務所を退所していたことが10日、同事務所の公式サイトや、ファンクラブサイトなどで発表された。以前から海外志向が強く、人生の3分の2を過ごしたジャニーズ事務所を離れる決断をした。今後はハリウッドなど、海外を中心に活動していく。

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山下はファンクラブサイトで「この3カ月という期間に、僕自身の行動についてしっかりと向き合い、今までの事、これからの事を改めて考えた結果、ジャニーズ事務所を離れる決断をさせて頂きました」と報告。「ジャニーズ事務所は僕、山下智久を生み育ててくれた生家です。その事務所を出て、子供の頃からの夢に向かい新たな一歩を踏み出していきたいと思います」とし、昨年亡くなったジャニー喜多川氏はじめ、ファンらに感謝を伝えた。

ジャニーズ事務所によると、山下は以前から海外志向が強く、契約内容などを調整しながら、海外での活動に挑戦しやすい環境を整えてきたという。だが、「山下より、本格的に活動の拠点を海外に移したい意向であること、また、現在オファーがある海外作品に参加するため、契約満了前の退所を希望する旨、申し出がございました」と説明。「本人の意向を尊重し、双方合意の上で契約を終了」に至ったという。

山下は96年にジャニーズ事務所入り。多数の作品に出演してきた。以前から海外志向が強く、英語を独学で身に付けていた。動画サービスHuluで今年6月から世界配信している全編英語ドラマ「THE HEAD」に出演するなど、実績を積んでいた。

親しい関係者によると、山下は先月27日に海外作品のオファーを受けたという。だが、今年8月、酒席で未成年の女性らと深夜4時過ぎまで同席し、その後女性と同じホテルに滞在したと報じられた影響で、活動自粛の処分を受けており、そのままでは撮影に参加できない状況だったことから、事務所に退所の希望を伝えたという。本人の強い意向を受け、急転直下、先月末での退所が決まった。海外の関係各所との調整もあったことから、このタイミングでの発表となった。

山下は現在、既に海外におり、撮影などに臨んでいるという。テレビ局関係者によると、別の海外制作ドラマや、ハリウッド作品への出演も決まっている。今後は、親交の深い米俳優ウィル・スミス(52)の関係者らからサポートなどを受けていくようだ。

今年はKAT-TUN亀梨和也(34)とのユニット「亀と山P」として大々的に活動する準備を進めていた。今年4月に同ユニット初のアルバム「SI」を発売予定だったが、コロナ禍で延期に。東京ドームと京セラドーム大阪公演も中止となった。所属レコード会社によると、同アルバムのリリースなどは未定という。亀梨の意向なども含め、検討していくとみられる。