小栗旬(37)と星野源(39)が11日、TOHOシネマズ日比谷で行われた主演映画「罪の声」(土井裕泰監督)大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した。観客との質疑応答に応じた2人は、俳優の男性から「僕自身、役者をやっていまして、そこに登壇するのが夢。皆さんの若い頃の夢は?」との質問に、小栗は俳優を目指したのは内田有紀と会いたかったから、星野は80年の米映画「ブルースブラザーズ」に触発されたからだと語った。

小栗は「夢かぁ…う~ん。役者になりたかったからなぁ」と考え込んだ。星野が「内田有紀さんに会いたかったんだよね?」と突っ込むと、小栗は「内田有紀さんに会いたくて、始めたのが11歳。ちょうど高校生くらいの時には、何とかして俳優になりたいなぁと思っていたので。結果的に、今、現在も、まぁ夢の途中というか、今も夢に向かって進んでいる状態という感じ」と答えた。

一方、星野は「小学校低学年くらいの時に『ブルース・ブラザーズ』という映画を見て」と語った。その上で「兄弟が、いろいろな伝説のミュージシャンに会いに行って、音楽を学んで行くみたいな映画。コメディーで結構、むちゃくちゃなんですけど。その中で、ジョン・ベルーシとダン・エイクロイドという主人公2人がいて、エイクロイドが脚本も書いている。音楽もダンスも格好良くて『この世界、面白そう』と思った」と、同作に大いに感化されたと振り返った。その上で「役者もやって、音楽もやって、文筆もやっている原型みたいなものが、あの映画の中にある」とまで語った。そして「紆余(うよ)曲折あったわけですけど、そこの原点に向かって…僕もそうですけど、夢の途中なのかな」と語った。

男性からは「夢に向かって、どんなことをしたかアドバイスしてくださったらうれしい」との質問も出た。司会が「努力されていたことでアドバイスできることがあったら?」と促すと、星野は「その都度、頑張ったりはしてると思うんですけど…譲れないものは意識する、しないにかかわらず、多分、あるんだと思うんです。そこに行こうと思わず、行っちゃう…その結果なんだと思う。思っているのは多分、自分の意識を超えられていない。無意識なところに人間は結構、引っ張られると思う」と熱く語った。

小栗は「努力なのかもしれないけれど、努力と思ってやってきたこと、あまりないって感じなんだよなぁ」と答えた。星野が「格好良い」と突っ込むと、小栗は「格好良いと思って言った」と笑った。星野も「いいよね。格好良いと思って言って、許されるんだから」と苦笑い。小栗は「俳優っていう仕事は、特に正解がないので、やれることは何でもしてきた感じ」とメッセージを送った。