石原さとみ(33)が来年1月4日放送のテレビ東京系新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」(午後8時)に主演することが19日、分かった。10月の結婚発表後、初のドラマ出演。家族の絆を描く物語を演じ「今の自分だからできると思える作品に出会えました」と話している。

余命宣告を受けた女性と、その家族をめぐるホームドラマ。石原は命が残りわずかであることを隠したまま実家に戻り、父と暮らし始める女性・田渕ゆり子を演じる。帰省理由を語らない娘に戸惑いながらも、親子は穏やかな時間を過ごす。突然の運命をどう受け入れ、どう向き合うのか。家族の絆がテーマの心温まる物語だ。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」を手掛けた岡田恵和氏のオリジナル脚本作となる。

ラブストーリーやお仕事ドラマで力強い女性像を表現してきた石原だが、今作では平凡な女性を演じる。余命という厳しい現実のかたわらにある日常の尊さを描き、石原は「お茶をいれるにしても、ご飯を作るにしても、ただ家で過ごすにしても、自分自身の生活にも豊かさを生み出すことに幸せを感じられる今の自分だからこそできる作品だと感じました」。実生活は料理を楽しんでいるようで「自分で自炊したものがすごくおいしくて、体も心も喜んでいるのがわかるんです。それが幸せだと感じられる自分になれた時に、こういう作品に携わることができているなんて、すごいタイミング」とオファーを喜ぶ。

石原は「この作品に込められた穏やかさとか温かさとか優しさとか…日常の尊さみたいなものが伝わって、見てくださっている方々の生活が少しでも温かくなったらいいなと思います」と話している。

監督は「池中玄太」シリーズなどを手掛けたベテラン、石橋冠氏。