東映会長の岡田裕介さん(おかだ・ゆうすけ、本名岡田剛=おかだ・つよし)が18日午後10時58分、急性大動脈解離のため東京都内の病院で死去した。20日、同社が発表した。71歳だった。

岡田さんが亡くなる直前まで陣頭指揮をとって製作を進めていた映画「いのちの停車場」(成島出監督、21年公開)に出演する、西田敏行(73)が20日、東映を通じてコメントを発表した。

「あまりにも急です。急過ぎます。言葉がありません。あなたがこの世にいないなんて。ついこの間撮影現場で冗談を言いあって笑ったのに。もう、この世にいないんですか。今どっと寂しさと喪失の思いを全身で感じています」

日本俳優連合理事長を務める西田は、岡田さんが名誉会長を務めた日本アカデミー賞協会組織委員会で副会長を務め、一俳優と映画会社のトップという関係を超えた、深い縁があった。