妻夫木聡主演のTBS系連続ドラマ「危険なビーナス」(日曜午後9時)29日放送の第8話視聴率が10・9%(関東地区世帯)だったことが30日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話は14・1%、第2話は12・5%、第3話は11・7%、第4話は11・0%、第5話は10・9%、第6話は11・2%、第7話は10・9%だった。

作家東野圭吾氏の同名小説が原作。失踪事件をきっかけに、主人公が巨額の遺産をめぐる謎に挑むミステリー。妻夫木が演じる正義感が強くてうそをつけない独身の獣医師・伯朗は、異父弟・明人(染谷将太)が失踪したと聞かされ、30億円もの遺産がからむ名家・矢神家の争いに巻き込まれていくラブサスペンスだ。

明人の妻・楓役を吉高由里子、矢神家の養子で昔から伯朗を見下している勇磨役をディーン・フジオカ、伯朗の務める動物病院で助手をする蔭山元美役を中村アンがそれぞれ演じる。

第8話で、伯朗は、突然自宅に押しかけてきた牧雄(池内万作)から、脳の研究をしていた康治(栗原英雄)の研究記録を見つけて欲しいと言われた。

そこには、伯朗の実父・一清(R-指定)の脳腫瘍に対する研究データがあり、それが人類の未来において画期的な発明につながる内容だというのだ。さらにその研究資料は、康治から伯朗の母・禎子(斉藤由貴)が譲り受けているはずだから伯朗こそがそれを探す者として適任だと断言。

牧雄が探していた30億の遺産よりも「価値があるもの」とは、康治の研究記録だった。

義父・康治の治療を受けた後に、実父・一清は若くして亡くなった。「康治は、母・禎子を手に入れるために、患者だった一清の死を意図的に早めたのではないか?」という疑念を拭えない伯朗に対し、楓は当時の康治を知るある人物に会いに行こうと伯朗を誘った。

一方、勇磨もその研究記録の価値に気づき、母・佐代(麻生祐未)に内緒で単独行動をしていた。そんな勇磨の様子に気づいた佐代は、ある日伯朗に「勇磨と楓さんはつながっている」と忠告した。