9月に大麻取締法違反容疑(所持)で逮捕、起訴された俳優伊勢谷友介被告(44)の初公判が1日、東京地裁で開かれる。

起訴状によると、9月8日、自宅で乾燥大麻4袋(計約13・17グラム)を所持した疑い。同日午後に現行犯逮捕された際、乾燥大麻4袋(計約20・3グラム、末端価格12万円相当)と巻き紙500枚と、アルミホイルで自作したパイプが押収された。「大麻は自分が吸うために持っていたもの」などと供述する一方「昨年9月ごろから使用を再開した」と、以前からの使用をほのめかす供述をした。さらに「日本で法に触れることは理解しています」としながらも、入手先は「黙秘する」としており、大麻の常習性と同被告の順法精神が争点になりそうだ。

関係者によると、伊勢谷被告は9月30日に保釈されて以降、出演した映画、ドラマの製作元など関係先への謝罪を続けたという。関係者の中には、俳優としての才能や社会貢献活動を評価し「人間は悪いことをすることもあるだろう。更生してチャンスがあれば、また一緒に何かをやりたい」と語る人もいる。一方で「今、何があるかと言えばない」と、具体的に仕事がないとの証言もある。

裁判が開かれる102号法廷の傍聴席は98席あるが、報道席が20席程度見込まれる上、コロナ禍で前後左右1席ずつ空ける措置が取られる。一般傍聴券は40席前後の予定で、傍聴券の争奪戦も予想される。