浅丘ルリ子(80)と六角精児(58)の異色コンビによる朗読劇が1日、都内で発表された。

来年3月、東京・なかのZEROホールで上演される「ななしのルーシー」で、デマに流されやすい民衆を描く作品だ。

浅丘は「同じ原作のモノクロ映画『群集』でゲーリー・クーパーが演じた役をやります。私と似たところのない人物ですけど、今こそやる意義がある作品だと思います」。六角は「自分のフェイクニュースで作り上げた浅丘さん演じる元女優に振り回される記者の役です。今も昔も大多数の感じることは、必ずしも正しくないんだと改めて思いましたね」とそれぞれ話した。

2人は私生活でもマージャンを通じて交流があり、浅丘は「飲むし、打つし…人にないものをたくさん持っていて楽しい人です」。六角は「浅丘さんのご自宅は(石原)裕次郎さんのものやいろいろあって博物館みたい」と明かした。

今回の公演の第2部はトークショーで、六角のギターで浅丘は歌も披露するという。浅丘が「裕次郎さんとデュエットした曲を歌ってみようと」と話すと、六角は「僕が裕次郎さんのパートを本当に歌っていいのでしょうか」と笑わせた。

浅丘は今年65周年を迎えた。「何でこんなに(時の流れは)早いんだろうと思います。ずっと風邪一つひかなかったんですけど、この前採血したらやっぱりいろいろあるんですね。甘い物も塩気も全部控えるように言われてしまいまして」と苦笑していた。