石原さとみ(33)主演のテレビ東京系新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」(来年1月4日午後8時放送)の主要キャストが8日、発表された。

石原演じる主人公の父親を寺尾聡(73)、夫を向井理(38)が演じる。勝地涼(34)キムラ緑子(59)角野卓造(72)も出演する。

余命宣告を受けた主人公田渕ゆり子と、その家族をめぐるホームドラマ。寺尾は、ゆり子の父親で元大学講師の翻訳家・笹井亮介を演じる。家事は完璧だが仕事面では締め切りをほとんど守らない、奔放な役どころだ。余命を隠して帰省した娘との突然の2人暮らしに戸惑いながらも、親子は穏やかな時間を過ごしていく。娘の余命を知った父親が運命をどう受け入れるのか、家族の絆が描かれる。

寺尾は岡田恵和氏による脚本を「10年に1本出会えたらラッキーだというくらい良いシナリオで、久しぶりにはなをすすったし、読みごたえを感じました」と絶賛する。初共演となった石原との芝居を楽しみにしていたといい、「実際にやってみると、とてもよかった。表情も豊かで、演技も自然だった。やってるうちに『本当の親子』のような気がしてくるほどでしたね」と振り返る。

余命宣告を受けた娘と父の物語には「『親子』の絆をどう表現したらよいのか難しくもありました」としつつ、「精いっぱい演じたので、お客さんの期待にこたえられるだけのものができあがると確信しています」と自信。「作品のタイトル通り『これが最高の贈りものですよ』って渡したいな、そんな風に思えるドラマです」と話した。

亮介の元教え子でゆり子の夫、田渕繁行を演じる向井は「視聴者のみなさんに、お芝居を通して親子の関係や夫婦の関係、それぞれの関係を伝え、この作品の何か不思議なあたたかさを感じてもらえたらいいな」とコメント。締め切りを守らない亮介に悩まされる担当編集者、野村を演じる勝地は「ドラマでは描かれていない部分のいろんなエピソードを知りたくなるような、2時間だけではもったいない、ほんとにぜいたくなドラマです!」と話している。

キムラは笹井家のご近所さん・原口光代、角野は亮介の古くからの友人・田辺正一を演じる。