米俳優ジョージ・クルーニー(59)が、監督・製作・主演を務めた23日公開のネットフリックスの新作映画「ミッドナイト・スカイ」の役作りで約13・6キロの減量を行った結果、激しい腹痛を訴えて入院し、膵炎(すいえん)と診断されていたことが明らかになった。

膵臓(すいぞう)が炎症を起こす急性膵炎は重度の場合は生命を脅かす危機もあるが、現在は完全に回復していると広報担当者は説明している。

小説「世界の終わりの天文台」を映画化した同作は、滅亡の危機にある地球と宇宙を舞台に北極に残り続ける孤独な科学者をクルーニーが演じたSFドラマ。がんを患う役どころだったこともあり、体重を減らす必要があったという。昨年10月から今年2月にかけて撮影が行われていた。

主演に加えて監督も務めたクルーニーにとってはフィンランドの氷河での撮影は体力を消耗するロケだったようで、「早く体重を減らそうと頑張りすぎていたと思う。たぶん自分の体をいたわっていなかったんだね。良くなるまで数週間かかった。監督業はエネルギーが必要だから簡単なことではなかった」と英ミラー紙に語っている。

クルーニーは2018年にもドラマ「キャッチ22」の撮影で訪れていた伊領サルデーニャ島でオートバイを運転中に交通事故に遭い、救急搬送されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)