歌舞伎俳優市川猿之助が16日、都内で行われた「東京二八そば」(東京都麺類協同組合)ブランド1周年記者発表会にゲスト登壇した。

今年はTBSドラマ「半沢直樹」の伊佐山部長役で大いに話題になったが、1年の振り返りトークでは「そんな印象はない」と、いたずらっぽくサラリ。芸能リポーターから、キメぜりふ「わびろ」のおねだりも出たが、「わびろは今年で封印しました」と笑顔で話し、封印したことを「わびさせていただきます」と粛々とわびた。

「わびろ」というワードについては「個人的にはわびるのは嫌いです。わびないような人生を送りたい」。もちろん、人に言うのも嫌いとし「ギスギスすることが嫌いなので。そういうことのない世の中を望みます」とした。

新型コロナウイルス感染拡大に見舞われた今年について、「3月に歌舞伎がなくなるということを突き付けられるという絶望があった。8月に再開できた時の喜びは、奇跡的なことだった。歌舞伎ができなくなることを初めて体験し、忘れたくても忘れられない」と振り返った。

来年への思いについて、漢字1文字で「粛」と表現し、「粛々と、気を緩めることなく」。そばのイベントにちなみ、「家でそばでも食ってりゃいい」と笑顔て話した。

この日は、「東京二八そば」アンバサダーの女優武田梨奈も登壇。来年の漢字を、「傍(そば)」とした。「イベントがたくさん中止になって、ファンの方たちの前でお披露目できなくなってしまった。距離を感じてしまう1年だったので、来年はそばでコミュニケーションをとれる1年になれば」と話した。